title:阿吽の絵画
material:キャンバス × 油彩
2008.10.10
「隠され見えぬものを、観じ思い見る」という概念を持って、今回次の2つの手がかりを基に絵画表現を試みる。1つは、「障景」という庭園の造営手法。先にある景色を見せぬよう、坂道や回廊など遮るものをわざわざ造り、先にある景色に期待を抱かせるという手法。もう1つは山門などの両脇にあり、静かに対峙する「阿吽の像」。阿は始まり吽は終わりを意味し、世の全てのことはこの間にあるという考え方。像が置いてある向こうの世界は「生あるもの」の始まりと終わりを超越した世界であるという象徴でもあるらしい。この2つの手がかりを基に、向かい合う絵画と絵画の間の空間で、思考領域の刺激と絵画の可能性を探求する。